予防歯科

予防の考え方

虫歯は、虫歯菌が糖から作り出す酸が、歯を溶かすことで起こると考えられています。
この考え方に基づくと、虫歯の原因は①プラーク(細菌の塊のこと)②砂糖(プラークのエサ)③宿主要因(個人差はありますが虫歯になりやすい歯質)この3つの要素が揃うことで虫歯ができる、あるいはこの3つの要素が揃っている時間が長ければ長いほど虫歯は進行しやすいと考えることができます。
※最近の果物は糖度が高いものが多く、果物で虫歯になることもあります。

カイスの3つの輪

上の図をご覧ください。3つの輪が描かれていますが、この3つの輪が重なったときに虫歯が出来ることをあらわしています。この絵は提唱者のDr.カイス氏の名前から「カイスの3つの輪」と呼ばれており、現在の予防歯科の基本的な考え方のひとつとなっています。
そしてここに④応力(歯にかかる力⇒エナメル質の剥離・破壊、歯根や骨の破壊)も加わっていることが最近分かってきました。

当医院がすすめる予防歯科

「呼吸」と「正しい成長・機能・姿勢」と「食生活」という根本的な原因の解決がなければ、虫歯や歯槽膿漏になるリスクが全く無くなることはありません。
結果的に応力による虫歯や、または咬みしめることで歯槽膿漏の悪化や歯根破折で抜歯をすることが多々起こります。
また抜随(神経を取ること)を行うと歯全体が経時的に脆くなり、60歳前後になると抜かなくてはならない歯が出て来てしまいます。
ではどうすれば、虫歯や歯槽膿漏を予防できるのでしょうか。子供と大人に分けてお話します。

かかりつけ機能強化型歯科診療所認定
みたに歯科医院は厚生労働省より「より専門的に予防のための定期管理(メインテナンス)を行うかかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所」に認定されております。

お子さまの場合

呼吸を正し(口呼吸から鼻呼吸へ)、顔面や上下の顎を正しく成長させ、バランスの取れた噛み合わせを形成することが一番です。本来顎顔面の成長は母乳を飲み始めた赤ちゃんから始まり、成長期(特に6歳から13歳まで)に正しく呼吸・咀嚼・嚥下することが、上下の顎の正しい成長と綺麗な歯並びを形成する上で最も大切なのです。

【治療】虫歯の早期治療とRAMPA療法、Biobloc療法など

成人の方の場合

正しく呼吸を改善すること(RAMPA療法など)が大切ですが、成長が完成している大人では構造を正すことは簡単には出来ません。
【現状で維持したい場合の治療法】
徹底したメンテナンス(歯のクリーニング、歯肉の治療、咬み合わせの調整などの管理)

【侵襲を出来るだけ加えない治療】
早期治療、Doc’s Best Cement療法(神経を取らない治療、根の治療)、出来るだけ抜歯をしない保存治療、レーザ治療など

【補綴物(被せ物・入れ歯)・修復物(詰め物)の見直し】
不良な補綴物や修復物の入れ替え、歯や歯根、骨に負担のない物を選択する。

【生活習慣の見直し】
呼吸、咀嚼、嚥下、姿勢、正しい歩行、食生活、睡眠など。

生活習慣の大切さ

大切なCheck Point(注意点)は4つです。

呼吸

起きている時も寝ている時も、口を軽く閉じて鼻で呼吸できてますか?小刻みで早い呼吸ではなく、大きくゆっくりとした呼吸が副交感神経を優位にして免疫系に働きかけます。口呼吸は、顎の成長や歯並びに大きく影響します。
また、口が乾燥し細菌が増殖しやすい条件にもなっています。寝ている時は唾液が出ずらいため、口が開いていると更に細菌が増殖しやすく、虫歯になりやすくなります。

咀嚼(物を咬む)・嚥下(物を飲み込む)

咀嚼や嚥下は赤ちゃんの時から訓練が始まり、永久歯完成時に確立されます。上手く咀嚼や嚥下ができないと、お口の中や周りの筋肉(舌、唇、頬など)が正しく成長できなくなり、歯並びに大きく影響します。また、嚥下がうまくできないと誤嚥性肺炎を起こしやすく、近年高齢者の重大な疾患として問題になっています。

姿勢

カラダの70%は水でできています。人は重力の影響を受けやすく、動く時には臓器(水分)を移動させてバランスを取っています。したがって悪い姿勢(猫背・頬杖・横寝・下を向いての食事など)を長時間取っていると、組織(骨・臓器)の炎症・吸収・変形が起こり、血行が悪くなるため、歯科疾患はもとより様々な全身疾患の原因になります。

食事

加工食品や添加物、砂糖などの甘味料・グルテンなどは体を不調和にする原因にもなっています。
正しい知識を持ち、食生活に取り入れて内側から健康を保つことは最も重要なことです。

当医院はこれらの事をふまえて治療を行います。
また治療は出来るだけ歯や組織の侵襲を少なく、歯を削る量を最小限に抑えることを目指します。
患者さまには、安心と安全な治療と空間を提供いたします。