予防の考え方
虫歯は、虫歯菌が糖から作り出す酸が、歯を溶かすことで起こると考えられています。
この考え方に基づくと、虫歯の原因は①プラーク(細菌の塊のこと)②砂糖(プラークのエサ)③宿主要因(個人差はありますが虫歯になりやすい歯質)この3つの要素が揃うことで虫歯ができる、あるいはこの3つの要素が揃っている時間が長ければ長いほど虫歯は進行しやすいと考えることができます。
※最近の果物は糖度が高いものが多く、果物で虫歯になることもあります。
カイスの3つの輪
上の図をご覧ください。3つの輪が描かれていますが、この3つの輪が重なったときに虫歯が出来ることをあらわしています。この絵は提唱者のDr.カイス氏の名前から「カイスの3つの輪」と呼ばれており、現在の予防歯科の基本的な考え方のひとつとなっています。
そしてここに④応力(歯にかかる力⇒エナメル質の剥離・破壊、歯根や骨の破壊)も加わっていることが最近分かってきました。