憧れから入った世界が、生きがいへと変わり
この道を志したのは、歯科医師である兄の影響が1つ。それから、子供の頃に通っていた歯医者さんの記憶がありました。その方の凛とした態度と、当時では珍しい優しさに感銘を受けたというのでしょうか。昔は怖い先生方ばかりでしたから(笑)、あと、その方は当時あまり目にすることのない僕の憧れのクルマに乗っておられました。その人自身の雰囲気と、ライフスタイルにも憧れ、この道を目指したということかと思います。
大学卒業後は、2軒の歯科医院に勤務しました。1軒目は根の治療のスペシャリストで、根管治療はもちろんのこと、入れ歯やかぶせ物など一般治療を全般的に学びました。その後にお世話になったのが、兄のところです。兄は顎関節の治療と矯正治療に力を入れていました。一般診療や顎関節症・矯正について学んだことが、今の診療の礎となっています。
1996年の開院から、気づけば20年が経ったことになります。この辺りを歩いていると、すぐさま患者さまに声を掛けられます。20年が過ぎ、地域に根付けたことをうれしく思っています。
「入口と出口」の治療をライフワークとして
「入口と出口」の治療が非常に重要です。入口の治療とは、虫歯や歯周病になりづらい状況を整え、大切な歯を失わないようにする治療のこと。そして出口の治療とは、残念ながら歯を失ってしまった方をどうやって困らないようにしてあげられるかということです。それは何としてもケアしてあげなければならないことですし、その選択肢として、入れ歯等が重要になってきます。その間、歯を失うまでの治療には、さまざまな選択肢が存在します。ただし、それらは最終的な手段とはなりえないのが現実であり、その意味で、予防と入れ歯というものにこだわりを持っていきたいと考えています。また、歯周病に対する特別な治療も専門の歯科衛生士と一緒に力を入れています。
保存治療は顕微鏡やCT・エンジンによるチタンファイルを用いた根管精密治療も行っております。